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いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

産業とエネルギービジョン



■産業とエネルギービジョン



工業は、必要な時に必要な量だけを生産します。

エネルギーや資源を大量に使うから「もったいない」という
理由だけでなく、それ自体が高コストになるという政策の導入
によって、大量生産は姿を消しました。

政策は環境税が中心ですが「大量資源利用税」が導入されて
います。

この税は「たくさん作れば作るほど累進的に税率が高くなる」
という体系になっています。

もちろん、消費者にも「たくさん買えば買うほど税率ひいては
価格が高くなる」という累進消費税が課せられています。

例えば、バナナ1本なら1本当たりの課税額1円、2本なら
1本当たりの課税額10円、100本なら同課税額100円
というように累進的(幾何級数的)に課税されます。


これらの政策によって、

「必要以上のものを買わないという動機付けになる」

「課税分を環境保全に活用できる」

「結果としてゴミが減少する」

「資源を未来世代に残すことができる」

などが実現しました。


しかし、今(2100年)では、この法律の存在を知っている
のは専門家以外ほとんどいません。

大量に物を作ったり、買ったりすることはあり得ないからです。



生産は、臨海部だけでなく内陸部でも行われていますが、
やはり上空から工場らしきものは見えません。

21世紀の初めに、ほとんどの工場をすべて地下に移し、
地上部を緑化してきました。

その成果が現在の森林地帯というわけです。

例外的に、どうしても地上になければならない工場だけが人が
地上に造られたのです。

よく見ると「お城のような美しい建物」が点在していますが、
それが2100年の生産工場の姿なのです。


工場はもちろん、可能な限り「クローズド・システム化」
されていて、外部に廃棄物を出すことがありません。


使用する原料はすべて地上の森林から調達しています。

計画的に間引き材、落葉などを回収し、アルコール(バイオ
マス資源)や化成品・医薬品・食品の原料として使用するの
です。

最後に残った水蒸気を含む水を使って、燃料電池用の水素を
作ります。


生産は、バイオミミクリー(生物の模倣)という「自然の生物
から学んだ」システムを採用しています。
自然界におけるプロセスを真似ることで、最適な生産が実現
しました。


工場内から分離されてきた有価物は、他の工場または農業・
牧畜業・水産業の資源として活用します。

地域単位で見ると、有害ガスはもちろん、二酸化炭素や水蒸
気でさえも一切排出されない「真のゼロエミッション」を
達成しています。



工場などの建築物を造る際の資源は、かつて大都会といわれた
地域に大量に蓄積されている「都市鉱山」から調達します。

20世紀から21世紀初めに建設された「超高層ビル群」や
「高速道路」などには、高純度な鉄・金・アルミニウムなど
が豊富に存在しています。

再生困難と思われていたゴーストタウンが「優良鉱山」として
甦ったのです。


また更地が有機栽培農地や森林地帯として再生されており、
この無人地帯(都市鉱山)も、やがて緑豊かなコミュニティ
に生まれ変わることでしょう。



自然エネルギー発電所は、原則としてコミュニティ内には
造られません。

比較的大規模なものは、近辺の海上や山林地帯に設けられます。


かつて風力発電などの巨大設備は、「景観を壊す」「野鳥を
巻き込んでしまう」「電磁波を発生する」という理由で、
一時的に廃止されましたが、今では、「その土地に最適な
発電方法を採用する」という方針の下に、復活しています。

ただし、様々な工夫がなされ、これらの問題は完全に克服
されています。



個人用発電については、自家生産自家消費の原則により、
自宅で様々な方法により自家発電します。

比較的多く使われているのは、「貯めておいた雨水から
水素を取り出す」という燃料電池発電です。



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◎kunka♪さんのビジョン



2100年の世界では、人口も落ち着いており、大都市や大量生産が
なくなったため大規模な発電所や工場はなくなりました。
その代わり、たくさんの農業用水や下水処理場の放流落差など
現在未利用の部分をフルに利用する小水力発電があちこちに
見られるようになりました。

また下水処理場で発生するメタンガスなども有効に活用されて
来ました。また家電などは砂糖電池と呼ばれる「バイオナノ燃料
電池」が一般的になり、様々な生ごみなども貴重なエネルギー源
とすることが可能となり、各家庭で出る生ごみは各家庭の貴重な
エネルギー源や堆肥となり、「生ごみ」は存在しなくなり、
ゼロエミッションを達成する大きな一助となりました。


この100年で最も発達した産業は医療分野で、再生医療や
アンチエイジング、予防医療です。人ゲノムが解読され、人体の
様々なメカニズムが解明されたため、これまで不治の病とされて
いた様々なものがほとんどなくなりました。
人々は病気になってからどうするか、ではなく、病気にならない
ためにはどうすればいいのか、という知恵を身に付けるように
なりました。
病院も未病のうちに人々を指導していくことに力を入れたので、
医療メーカーも予防のための製品や、再生医療技術を中心に販売
するようになりました。その結果、定年や老人介護という心配は
なくなり、人はいつでも好きな時に働き、好きな時に仕事を辞める
ことができるようになりました。
そして死ぬ瞬間まで生き生きと生活することができるようになり
ました。



◎スマイルさんのビジョン



産業とエネルギーというテーマは、
私自身にはイメージしにくい分野だったのですが
みなさんのビジョンを読んで思い浮かんだことを
ちょっとだけ書かせていただきます。


○現在と比べて電力の総供給量が減りました。

 いいこと探検家さんのビジョンのように
 エネルギーや資源を使うことが「もったいない」という考えの
 広がりと
 大量資源利用税という政策が相乗効果をもたらした結果です。

 ※今、節電しようとすると、
  電力は常に作り続けているから
  使わないともったいないと
  言われることがありますが
  これでそんな心配もなくなるわけです。
  使わなければ使わない分だけ減らすことができる
  必要な分だけ供給すればいいという
  共通の認識をもつことのできる社会になっています。

○たくさんあったドラッグストアーは
 有機栽培の食品を扱うお店や
 地域の人が健康づくりのために集うことのできるスペース
 に変わりました。
 
 kunka♪さんのビジョンのように
 病気は治すものというよりも、
 予防するものという考えが主流になったからです。
 
 ※なんだかドラッグストアーって増えましたよね・・・。

 そうしてみなが健康になれば
 外的なエネルギー供給に必要以上に頼ることのない社会が
 実現すると思います。
 (例えば、少々寒くってもへっちゃらという感じで
  暖房の使用量が減るとか・・・)



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